【地底冥府インフェルシア】
地底深くに存在する冥獣帝国で、非常に好戦的かつ残虐非道。 10数年前、マジトピアとの戦いに敗れて封印されたが、現在になり、結界を破って地上への侵略を開始する。本拠地である地底冥府は階層になっており、下層にいる者ほど位が高い。
首領 冥獣帝ン・マ	インフェルシアの最深部（謁見の間より更に深い部分）にいる最強の冥獣。冥獣と冥獣人の帝王にしてインフェルシアの帝王。 当初はまだ完全に覚醒していないため、身体の一部を幹部達に授ける。 Stage34で、レジェンドパワーを吸収し、復活寸前までの所まで来たが、己を取り戻したウルザード（ブレイジェル）の捨て身の攻撃により再封印される。 後に冥府神の尽力によってティターンの肉体を礎に絶対神として転生。インフェルシアの全てを司る恐怖の絶対神であり、冥獣帝の時とは異なり人型の姿を持つ。意思は虚無と飢餓であり、頭部の巨大な口から秘密の力である全てを喰らい尽くすことが出来る能力を持つ。 復活後は単独で天空聖界へ侵攻しマジエル、ブレイジェル、サンジェルの攻撃を飲み込んで無効化。彼らを倒した後地上界に降臨し、自分とマジレンジャーの周りの時間を喰らい、降臨した自らの支配する暗黒の荒れ果てた未来の地上の姿を見せて彼等の勇気を喰らい、一度は完全に絶望させるが、マジレッドあきらめない力やスフィンクス、バンキュリアの反旗やマジエルらのサポート等によりマジレンジャーらが復活すると最後は魔法家族8人で放つ、最強最大の魔法『マジカルパワー』により、無限の魔法力を放たれ爆発する。
幹部 魔導騎士 ウルザード	魔法使いでありながら、インフェルシアに肩入れする魔法使い。 自ら戦闘に参加し、闇のエレメントで周囲の空間を暗黒に包み込む。 この空間内ではウルザードの能力はさらに増大する。 卑怯な手段を嫌い、正々堂々と敵と戦う(これは、ブレイジェルだった頃の記憶があった為)。 ン・マからは片目を授けられており、これをジャガンシールドと言う盾として使用する。 ブランケン亡き後は、ヘルファングを受け継ぐ事となる。 『ウーザ・ウル・ウガロ！』の呪文を詠唱することで自らも巨大化し、魔導馬バリキオンと合体する。その正体は、マジレンジャーの父・小津勇で、天空聖者ブレイジェル。 彼は、冥獣たちを地上界に出さない為、自らインフェルシアに残ったが、その際、ン・マの呪縛転生術に支配され、そして一切の記憶を奪われ、ウルザードにされていた。 そして5人の必死の呼びかけで呪縛転生を打ち払い、最期は復活寸前のン・マを倒すべく、再びインフェルシアに戻り、ン・マと道連れになり、消えていく。 その後は体内にン・マの魂を封じ込め、冥府神によるン・マ転生を阻止する為に戦っていたが、ダゴンの手により、遂にン・マの魂が奪われてしまう。 終盤冥府の奥深くに落ちた際に深雪の手によって助けられ、その後赤きウルザード「ウルザード・ファイヤー」へと超天空変身を遂げる。
幹部 凱力大将 ブランケン	インフェルシアの最高指揮官。 ン・マからは牙を与えられ、それを太刀として使用している。 元はハイゾビルからの叩き上げで、身体を改造しながら強くなり、今の地位に上り詰める。 Stage18で、冥府門から強引に地上界に出て来て、マジキングを苦しめるが、マジキングの魔法家族斬りの前に倒れ去る。
幹部 魔導神官 メーミィ	ブランケン亡き後の、新たなインフェルシアの最高指揮官。 サンジェル(ヒカル)の力でミイラ化されていた。マジトピアを裏切った天空聖者・ライジェルのミイラがン・マの力で覚醒した姿。 マジレンジャーを上回る魔法力を持っている。オカマ口調。 巨大化する事も可能。ウルザードから貰った魔法力で魔導携帯・ウーザフォンを練成したりもした。 最期は、ヒカルとの天空聖者同士の決闘「デュエルボンド」で破れ、『ン・マが封印された事により、インフェルシアの神々が復活する』と言う言葉を残し、消滅。
幹部 妖幻密使 バンキュリア	ブランケンに仕える女スパイ。 「クイーン・オブ・バンパイア」の異名を持ち、普通の吸血鬼と違い、陽の光の下でも活動でき、倒されても復活する。地上に赴くときは、ナイとメアに分離。 メーミィが作ったウーザフォンを謙譲し、地上界でそれを戦力にしていた。 ブレイジェルがン・マを封印した際の大爆発に巻き込まれたが生き残り、その際に偶然見つけだした予言の書に導かれ神々の谷に到着、ワイバーンの口添えにより密偵として冥府神に仕える。 『人間たちの勇気の素晴しさは無限』というスフィンクスの粛正される前の言葉に心を動かされ、最終的にスフィンクスとともにン・マに反旗を翻す。 マジレンジャー達がン・マを倒した後、スフィンクスと共にインフェルシアの再建を行う。 ナイ、メア：バンキュリアが2体に分離した姿。 パンク風ファッションがナイで、ゴスロリ風ファッションがメア。ナイが主導権を握り、メアがそれに服従する形態。
怪人 冥獣	インフェルシアの怪人。知性は持っていない。 冥獣はウルザードの『ウー・ザザレ！』の呪文で、結界を破り地上へ召喚される。 倒された冥獣は、ウルザードの復活練成術より『ドーザ・ウザーラ！』の呪文で肉体を再生させ、『ドーザ・ウル・ウガロ！』の呪文で巨大化する。 その他にも、通常の冥獣より強力な三体の冥獣・蠢毒房(ごどくぼう)三冥獣が存在する。
怪人 冥獣人	ブレイジェルが封印していたインフェルシアの怪人。メーミィが指揮する。 メーミィの『ドーザ・メー・メジュラ！』の呪文で召喚される。 冥獣と違い、言葉を話し、知能を持ち合わせている。 他にも、かつて、ブレイジェルをあと一歩まで追い詰めた最強の冥獣人である四体の冥獣人・四底王(していおう)が存在する。 冥獣人は、メーミィの『ドーザ・メル・メガロ！』の呪文で巨大化する。 また、バンキュリアが持つウーザフォンでも巨大化可能。
戦闘兵 冥府伍長 ハイゾビル	ゾビルが昇格した上級戦闘兵。知能を持ち、作戦を考えたりする。
戦闘兵 冥府兵 ゾビル	破壊本能のみで行動する戦闘兵。
【冥府神】
Stage35で登場した、インフェルシアの神々の谷に住んでいる、悪しき10人の神々。 ン・マが封印されたことにより復活した。 "冥府十神"とも呼ばれており、ン・マより地位が高く、インフェルシア内では伝説の神とされている。 本来は巨大な姿だが、神罰執行の為に地上界に赴くときは、闇のオーロラと共に現れ、等身大サイズになることも可能。等身大のときに大きなダメージを受けると、自動的に巨大な姿に戻る。 神罰の名の下に地上界を攻撃し、再封印されたン・マを絶対神として復活させる事が目的。 神罰執行者は、神々の谷にある「裁きの石板」によって決められ、その執行者が自ら定めたルールの下で神罰を下せない場合は、闇の戒律により、処刑される。
二極神 スレイプニル	冥府神の中で、最高の位を持つ二極神の一人。 最強の攻撃力を持ち、愛用の馬車で敵を追い詰めていく。 Stage42で、ダゴンの依頼でドレイクに加担するが、ン・マ転生を封じ込めているウルザードによって再び地底冥府に戻される。 その後ダゴンとともに、ン・マ転生に異を唱えるスフィンクスを粛正し、そのスフィンクスの代わりとしてついに神罰執行神として地上界に現れる。『魔導馬車・八脚突進による地上界の蹂躙』の神罰を阻止しに現れたマジレジェンドを、冥府神最強の必殺技フレンジー・スピアー・クラッシュたった一撃で退ける。 マジレンジャーを追いつめ、一度はその立ち向かおうとする心すらねじ伏せるがマジレンジャーのファイブ・ファンタスティック・エアリアルを受け、勇気の力を思い知り敗北。
二極神 ドレイク	二極神の一人。 竜の容姿を持ち、どんな攻撃も跳ね返す強靭な体の持ち主。 荒っぽい性格で、相手を完膚無きまでボコボコに追い詰めていく。 じっとしてるのが嫌いで、冥府神の掟を無視して自分勝手な行動をしたりする。 Stage41で遂に神罰執行者に選ばれるが、唯一の弱点である首の付け根を攻撃され、最期はトラベリオンのデストラクションファイヤーで吸収された。
三賢神 ダゴン	冥府神の中で、知力に優れた三賢神の一人。 三賢神のリーダーで、冥府神の実質的なまとめ役。 闇の戒律の下における冥府神の処刑執行人でもある。 ン・マ転生の兆しが無い事に不快感を覚え、その実態を探っていたが、マジレンジャーの父・ブレイジェルがン・マの魂を取り込んでいる事を知り、遂に自らブレイジェルの元に赴き、ブレイジェルからン・マの魂を奪取し、逃亡するティターンを粛正してついにン・マを転生させる。 ン・マの全てを超越した強さに喜び、スレイプニルに敵わないマジレンジャーたちを嘲笑するが、屈しない深雪をさらに絶望させるためにインフェルシアに連れてゆく。 しかしそこに現れた、バンキュリアに命を救われたスフィンクスによる共存の誘いを断ったため、逆に彼女の攻撃を受け、絶命。
三賢神 スフィンクス	三賢神の一人。 闇の戒律に一番厳しく、それに逆らう者は、たとえ上位クラスの二極神でも容赦しない。 マジレンジャーとの戦いの中で、本来ならば敵わない筈の冥府神を倒し続けたことで、彼らが持つ勇気と絆の力の素晴しさに興味を持つようになる。 最終的に彼等の実力を認め、地上界を残すことを提案するが、ン・マの命令により不本意ながら第七の『神罰執行神』に選ばれてしまう。自らの都合よく戒律を破ったダゴンへの疑念と、マジブルーの言葉に心を動かされ、執行する筈だった「巨砲大破壊」の神罰を放棄する。 その後ダゴンとスレイプニルにより粛清されるが、バンキュリアのバンパイヤーパワーにより復活。 ダゴンにも共存を投げかけるが、拒否したため逆に彼を成敗。 ン・マが倒れた後は魁を地上とインフェルシアを結ぶ親善大使として招き、バンキュリアと共にインフェルシアを再建し新しく生まれ変わらせるために力を注いでいる。
三賢神 ゴーゴン	三賢神の一人。 ずる賢く、ドレイクやダゴンを唆したりと、神罰とは別の不穏な動きを見せていた Stage39で神罰執行者に選ばれる。 自ら蛇に変化する事も出来、放った蛇を使い、地上の生き物を石化させる神罰を執行し、更にはレッドとピンク以外の4人をマルデヨーナ世界の「長きものの庭」で飲み込んでしまうが、闇の戒律を厳守するスフィンクスにそのずる賢い作戦を邪魔され、最期はマジレジェンドのファイヤートルネードの前に倒れる。
五武神 イフリート	冥府神の中で、武力に優れた五武神の一人。 炎を司り、胸部の眼で全ての攻撃を蒸発させてしまう。 Stage36で、神罰を執行するために地上界に赴くが、自らが定めた神罰のルールを厳守できなかった為、ダゴンに処刑される。
五武神 トード	五武神の一人。 巨漢で大食漢。ハイゾビルを食料にしている。マルデヨーナ世界の茨の園を居住区としており、自ら集めた魂をコレクションしたりと、オタクの気もある。 身体から全てを溶かしたり、人格を入れ替えたりする毒液を放出する。Stage43で神罰執行者に選ばれ、地上を無数の蛙で埋め尽くす神罰を執行しようと企むが、マジレンジャーと、復活したマジマザーのファミリーレジェンドフィニッシュの前に倒れる。
五武神 サイクロプス	五武神の一人。 冥府神切ってのスナイパーで、狙った獲物を消滅させるライフル銃を持つ。 常にクールで、熱くなってもすぐに我を抑えることが出来る。 Stage37で、神罰執行の為に地上に赴き、マジレンジャーに対して、「ゲーム開始から3時間以内に逃げ切ればマジレンジャーの勝ち」というルールを定め、鏡の中からマジレンジャーを追い詰めていくが、イエローにそれを見破られ、最期はマジレジェンドのファイヤートルネードの前に倒れる。
五武神 ティターン	五武神の一人。 寡黙だが、五武神の中で最強の戦闘力を誇る。 冥府神一の巨躯と怪力を誇り、雷の力を操ることが出来る。極端に口数が少ない。 ン・マ転生は正しいことと信じていた。ン・マの魂をブレイジェルが内包していることを知り、それを奪いに行くダゴン、ワイバーンと共に同行するとダゴンの命令で参戦してあっさり圧倒する。 第六の『神罰執行神』として選ばれた際、自らが定めた神罰は「巨大な光球で地上の電気を吸収し、その力が溜まりきった時に投下して、地上界を一瞬で滅ぼす」と言う物だった。 純粋な性格で冥府神の中で唯一命の大切さを知っており、芳香によって命の尊さを更に深め、友情を教えられ、芳香の説得を聞き入れ神罰を解除する。しかし、ン・マの魂が依り代としてティターンを選んだ際、ン・マに命を献上することを拒んだために裏切り者として他の冥府神から命を狙われ、ン・マの魂を抱えて永遠の眠りにつくためにマルデヨーナ世界「永遠の樹海」の「眠りの湖」へと向かう。ワイバーンに追いつめられながらも、その途中でさらに蒔人と触れ合い、二人に支えられたことに満足して眠りの湖にたどり着くが、あと一歩の所でダゴンに粛正され、その結果絶対神ン・マを転生させてしまう。
五武神 ワイバーン	五武神の一人。 口が軽い。 戦闘においては、五武神の中で一番のスピードを誇る。 ン・マの転生に深くこだわらないドレイクとはしばしば衝突し、裁きの石版の前で切り結んだこともあった。 ン・マの魂をブレイジェルが内包していることを知り、それを奪いに行くダゴンにティターンとともに同行するが、ブレイジェルには敵わず、手傷を負わされてしまう。ティターンがン・マの魂の依代（よりしろ）に選ばれると、芳香の友情と命の尊さに目覚めて命を差し出すことを拒否したティターンを、今度は執拗に狙い、巨大な翼で飛び回ってマルデヨーナ世界までも追いつめるが、深雪に助けられて駆けつけた勇＝ウルザードファイヤーのブレイジングストーム・スラッシュを受け、その敗北を受け入れられないままに絶命する。