【スーパーロボット大戦とは】 |
スーパーロボット大戦(以下SRW)とは、1991年4月よりバンプレスト社からリリースされた、様々なスーパーロボット達が共演する夢の様なシミュレーションRPGシリーズです。
SRWシリーズは、数多くの魅力を備えているが、その人気の根幹は本来別のものである物語世界を巧みに融合させたシナリオによるところが大きい。それぞれが素晴らしい設定と物語を持つアニメのオリジンを組合せ、実在の科学理論など、それ以外の部分からの知識を接着剤組み上げた緻密な物語は、まさに一大叙事詩といっても過言ではない。 |
【ゲームシステム変遷史】 |
『スーパーロボット大戦』シリーズは常に新しくプレイアビリティの高いシステムを追求してきた。その壮大なストーリーの進展と共にゲームシステムに加えられ続けてきた改良。以下で、そのゲームシステム部分の変遷を統括してみたいと思う。 |
【シミュレーションとRPGの融合】 |
アニメのヒーロー達が一同に会した『スーパーロボット大戦』シリーズ。「スーパーロボット大戦」を契機とした作品群は、右図のような大きなストーリーのうねりを見せていく。このシリーズの人気要因の一つは、このアニメに負けないストーリー性とシミュレーションの戦略性を融合させるシステムにあると言ってもいい。
プレイヤーは数多くのキャラクターを自由に操り、戦術を立て、物語を進めていくいくことができる。また、同種のゲームが基本的にユニットの能力のみを扱い、パイロットには経験値しか持たせない中、「精神コマンド」という類の無いシステムを用意しパイロットの役割と個性をより際立たせているのにも成功している。この部分こそが同シリーズの根幹となっていると言える。 |
【戦 闘】 |
戦闘は基本的に、ユニット同士が1対1で行う。武装によって射程や攻撃力、地形効果などの要素が異なり、お互いの武器性能によって結果が大きく左右される。物語中盤以降では、反撃を受けずに複数の敵を攻撃できるマップ兵器も登場する。これは最も効果的な攻撃法のひとつであり、ユニット選択の優先順位にも影響する。また、作品を重ねるにつれ、防御システムも多様化し、相手の無効化するユニットも現れた。 |
【インターミッション】 |
当初はデータをセーブするためだけの、ストーリー間の休憩のような扱いだったが、『第3次』以降はユニット・武器の改造、パイロットの乗り換え、アイテム・強化パーツの装備など、重要な役割を果たすようになっていった。例えば、物語の進展によっては原作に則ったユニットとパイロットの組合せが強制的に行われるので、後の乗り換えが重要になる。ユニットや武装を未改造状態でゲームを進めると次第に戦闘が困難になっていくなど。インターミッションのウエイトはゲーム進行上非常に高いと言える。 |
【コマンド】 |
コマンドは大別するとフェイズの終了や部隊表をみるなどの全体コマンドと、ユニットごとに選択できる個別コマンド2種類となる。後者はユニットの移動・変形など個別の行動をとるためのものだが、この中で特に重要なのが精神コマンドである。これはHP回復や戦闘補助などに使用されるものだが、各パイロットの特性によって設定されており、戦術の要となる。ボスクラスの敵の中には、精神コマンドの力を借りないと倒すのが難しいものがある。 |
【特殊能力・技能】 |
すべてのユニットやパイロットは基礎能力を持つ。この他に特定の者が持つ能力や技能があり、ニュータイプやマッハスペシャルなど原作で登場した能力が再現されている。ゲームが進むにつれて、特殊能力・技能の差が決定的な結果をもたらすことも少なくない。
|