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 【STORY】
2007年の東京。ある日、空から無数の発光体が現れ、大量の砂が降り注いだが、人々はこの異変に気付かなかった。砂が入ったと目をこする少年、野上良太郎を除いて…。
何をやってもツイていない、不幸続きの良太郎。それでも一生懸命頑張っているのだが、今日も不運なトラブルを起こした上、不良グループに絡まれて袋叩きにされてしまう。しかし倒れた良太郎は、道に落ちていた奇妙なパスを拾う。それは時を越える電車デンライナーに乗り、時を守る戦士に変身するためのアイテム、ライダーパスだった。
そして良太郎の前に現れる未来からの侵略者イマジン。強引な手段で過去を変え、未来も変えようとするイマジン達に立ち向かい時の流れを守るため良太郎は仮面ライダー電王に変身する。
良太郎の奇妙な冒険がいよいよ始まろうとしていた…。

 【登場人物】
 野上 良太郎 (ノガミ リョウタロウ)
仮面ライダー電王に変身する少年(18歳)。本作の主人公。
気弱で揉め事を嫌い、喧嘩も滅法弱い情けない性格の少年。貧血気味ですぐに気を失う。とてつもなく運が悪く、恒久的に有り得ないほどの災難に見舞われており、その不運さは周囲から呆れられるほど。
一方、あまりにも不運に慣れすぎているせいで、少々のことでは動じなくなってしまっている。また、自分が不幸であるがゆえに他人の幸せや不幸には敏感で、他人を不幸から救いたいという正義感は強い。
イマジンとの戦闘においても、悪事に加担したことをモモタロスが詫びるまでその力を借りないなど、意外と頑固で芯が強い一面もある。
イマジンと契約しても肉体を完全に支配されることのない「特異点」と呼ばれる特殊な体質の持ち主であり、それゆえハナに認められ、電王の装着者となる。
両親は物心つく前に他界し、幼い頃は姉の愛理と共に祖母の家で育てられていた。
終盤で、ゼロノスカードの効果により愛理と桜井の子供に関する記憶を失っていたことが判明。
カイとの最終決戦後、デンオウベルトとライダーパスをオーナーに返却。
旅立っていくデンライナーとゼロライナーを見送る。
 ハナ
デンライナーのオーナーと契約し、イマジンを追う女性(19歳)。
良太郎からは「ハナさん」と呼ばれている。気の強い性格で、イマジンなどの怪異に対しても怯むことがなく、モモタロス相手でも平気で喧嘩を売る度胸の持ち主。格闘能力も極めて高い。内面は繊細で心優しいが、気が強く口調もキツいため、自覚なく相手を怖がらせてしまうことに悩んでいる。
口より先に手が出るタイプで、モモタロスはよく叩かれている。現代にライダーパスを落とし、良太郎が「特異点」であることに気づき、電王に変身させた張本人。しかし電王やイマジン、デンライナーのことを全て知っているわけではない。
本来は未来の時間で暮らしていたが、カイやイマジンらが2007年に介入した結果自らが本来属する時間が消滅、居場所を失う。
実は桜井と愛理の間に生まれるはずだった子供(良太郎にとっては姪になる)で、本物の分岐点の鍵。
桜井がカイに敗れて1度崩壊した時間が修復される際、桜井・愛理・良太郎がゼロノスカードの力で記憶をなくすことにより存在を隠される。
 コハナ
ハナが中盤で外見のみが幼児化した姿。
命名は良太郎。愛理達にはハナの妹で通っている。
原因について、オーナーはハナが本来居るべき未来の時間が復活した可能性があると推測している。
性格・記憶は全く変わっていない。
子ども扱いされることを非常に嫌うが、身長が低くなったことをイマジン達にからかわれる。
幼児化の原因は、存在そのものが隠されたことで出生の時間にズレが生じたため。
真相を知ったカイやイマジン軍団に狙われる。
カイとの最終決戦後、デンライナーに乗って旅立つ。
 モモタロス
良太郎に憑依した最初のイマジンで、電王ソードフォームの力の源。
その姿は、良太郎が持つ「桃太郎」の赤鬼のイメージが具現化されたもので、名付け親も良太郎だが、本人はどちらもあまり気に入っていない。粗暴かつ好戦的で、過去を変えるというイマジン本来の目的よりも、好き勝手に暴れることを優先する変わり者。
ハナには頭が上がらず、良太郎とも何だかんだで息が合うなど、根は単純で憎めない性格。「特異点」である良太郎に憑依したことで、完全な支配の出来ないまま良太郎と一蓮托生の関係になるが、むしろイマジン相手に派手に戦えることを喜び、進んで電王に協力することを選ぶ。
口癖は『俺、参上!』、『俺は最初から最後までクライマックスだぜ!』など。
平時はデンライナーの食堂車に居座っている。
人間時の良太郎に憑依した場合、良太郎は肉体をモモタロスに支配され、髪が逆立ち赤いメッシュが入った、赤い瞳で筋肉質な姿となる。性格・戦闘能力などもモモタロスそのままの凶暴なものに変化する。ただし、良太郎の意識がはっきりしているときには、憑依しても良太郎の意に沿わぬ行動は取れない。戦闘のダメージは良太郎の肉体に跳ね返り、モモタロスにとっては軽い運動程度であっても、虚弱な良太郎は打ち身や筋肉痛になる。
 ウラタロス
モモタロスに続いて良太郎に憑依した2体目のイマジン。
劇中でのナオミの推測によれば、その姿は良太郎が持つ「浦島太郎」の海亀のイメージが具現化されたもので、それを受けてモモタロスから「ウラタロス」と命名された。芝居がかったキザな口調が特徴で、モモタロスとは対照的に知的で暴力を嫌うが、その本性は嘘をつくことを好み、口八丁で周囲の人間を手玉に取る。
まるで詐欺師のような性格。
口癖は『僕に釣られてみる?』など。
人間時の良太郎に憑依した場合、良太郎は肉体をウラタロスに支配され、青いメッシュの入った七三分け、青い瞳に眼鏡をかけた姿になり、性格もウラタロス同様の嘘つきな知略家に変化する。良太郎の意思に逆らえないのはモモタロスと同様。
 キンタロス
ウラタロスに続いて良太郎に憑依した3体目のイマジン。
最初は良太郎ではなく、病に倒れた空手家・本条勝に憑依していた。
その姿は本条が持っていた『金太郎』に出てくる熊のイメージが具現化されたもので、ナオミから命名される。
本条との契約完了後、消失しそうになるところを良太郎に憑依することで救われる。
一人称は「俺」で関西弁で喋り、首を鳴らす癖がある。
怪力を誇るが力の加減が分からず周りの物を壊したり、勘違いで余計なお節介を全力で行ったりと、いろいろ問題を引き起こすこともある。ただ責任感は非常に強く、自分が招いたトラブルには、自分の存在と引き換えにしてでもケジメをつけようとする男気もある。
口癖は『(俺の強さは)泣けるで』、『涙はこれで拭いとき』、『俺の強さに、お前が泣いた』。
普段はデンライナー食堂車で座席に座ったまま居眠りをしており、一度眠ってしまうと何をしても起きない。
人間時の良太郎に憑依した場合、良太郎は肉体をキンタロスに支配され、金色のメッシュが入った長髪を後ろにたばねた髪型に金色の瞳になり、服装も和服を好む。身体能力もキンタロス並みに強化されるため、体当たりで建物の壁をぶち抜いたり、自動車に追いつくようなスピードで走ったりする。だが、やはり力の加減がわからずドジを踏んでしまうことが多い。
 リュウタロス
ウラタロスと同じタイミングで良太郎に憑依。
良太郎の深層意識に潜伏したため彼や他の3体さえもその存在に気づかれなかった。良太郎が三浦の催眠治療を受けたことをきっかけに行動を開始する。
その姿は良太郎が持つドラゴンのイメージが具現化されたもので、デンライナーに姿を現した後に他のイマジンにならって自らリュウタロスと名乗る。
一人称は「ボク」。「良太郎を抹殺することで時の列車の車掌になる」との使命を何者かから受けており、そのために良太郎の命を狙って憑依したが、良太郎の姉・愛理を慕うためになかなか行動できず、結局『お姉ちゃん(愛理)が泣くから』という理由で良太郎の抹殺はとりあえず諦める。
子供っぽい無邪気な口調が特徴で、性格は気分屋で甘えん坊。
行動は強引かつ一方的で、戦闘相手に向かって『〜けど、いい(よね)?』と質問するが『答えは聞いてない』と言い放ち行動に移す。
ダンスが好きで、しばしばヘッドホンで音楽を聞きながら踊っている。
無期限有効のライダーチケットを所有している。デンライナーのトラブルメーカー的存在。
相手の精神を支配する能力をもち、良太郎への影響力は他の3体とは比較にならないほど強い。リュウタロスが憑依している状態ではジーク以外の他のイマジンは簡単に憑依できず、良太郎自身の意識もある程度制限されてしまう。
人間時の良太郎に憑依した場合、良太郎は肉体をリュウタロスに支配され、紫色のメッシュが入ったウェーブのかかった髪が顔の左半分を覆い、紫色の瞳になり、紫の染みがついた茶色のキャップをかぶり首にヘッドホンをかけた姿になる。
歩き方は常にDJ風スタイルでステップを踏みながら軽やかに闊歩するような陽気なものに変化する。
 ナオミ
デンライナーの乗務員の一人。
主に食堂車で勤務。
明らかに現代のものではない奇抜な服装をしており、両腕と両足首には大量の腕時計をつけている。
ハナとは仲がよく、良太郎やその憑依イマジンを「ちゃん」づけで呼ぶ癖がある。
料理は得意で、得体の知れないフレーバーを加えた極彩色のマズいコーヒーを乗客によく勧めたがる。
イマジンには口に合い、それぞれに合わせた専用の物がある。
終盤にて、オーナーが駅長とのチャーハン対決により不在であることを利用し、デンライナーのルールを破って各時代に残ったウラタロス・キンタロスと偶然再会したジークを現代に連れ戻す。
 オーナー
時の電車・デンライナーのオーナー。
素性や目的などは一切不明の、謎の初老の男性。
しばしばふらりとデンライナーの食堂車に現れる。デンライナーの詳細を唯一知る男だが、それを他人に漏らすことはない。
常に飄々としており、良太郎たちにもおどけた態度で接するが、「時の運行」を乱す者に対しては、一転して厳しい表情を見せる。
好物はナオミの作るチャーハンで、チャーハンに立てた旗が倒れないように食べる遊びを好んでいる。
デンライナーと併走するなど桁外れの身体能力を有す。
 桜井 侑斗 (サクライ ユウト)
仮面ライダーゼロノス19歳。
愛理の婚約者と同姓同名を名乗る。
ある人物からゼロライナーを預かり、契約したイマジン・デネブとともに時の運行を守る使命を担う。
天文学者の桜井同様に星の知識が豊富。
また、良太郎に外套の男との接触を禁じるなど、時の運行に関して多くを知るのだが、必要以上のことはほとんど語らない。
ただしデネブに対しては普段のクールぶりが一転し子供のようにわがままに振る舞う。
良太郎に対し、当初は強い嫌悪感を抱いていたが、本質的には冷徹でないため良太郎同様に親身に対応する場合がある。
変身回数に制限があるため、戦闘を良太郎に任せることが多い。
シイタケとコーヒーが苦手。
特異点でなく、ゼロノスカードの力でイマジンに憑依されても肉体を完全に支配されることは基本的にない。
イマジンやその契約者の気配を察知できるなどの力がある。
ある程度生身でイマジンと戦える戦闘力を持っている。
浪費癖があるため財布はデネブに握られている。
オーナーの推理通り19歳当時の桜井侑斗であり、現代の桜井がデネブと「過去の自分とともにイマジンと戦う」と契約し彼にゼロノスカードを授けた。
彼の使命は本当の分岐点の鍵である愛理をイマジンから守ること。
良太郎とは最終的に親友といえるほどの仲になる。
カイとの最終決戦後、デネブとともにゼロライナーで旅立つ。
 デネブ
侑斗と行動を共にするイマジン。
名前の由来ははくちょう座のデネブで、武蔵坊弁慶からカラスのイメージが具現化されたもの。
一人称は「俺」。
指先は銃口になっており、そこから弾丸や煙幕弾を発射可能。
炊事・買い物・金銭管理など侑斗の世話全般を負担するなど家事好きで、穏やかで優しく律儀。
侑斗の不遜な態度をいましめようと努力したり、「デネブキャンディ」という手作りキャンディを配りながら他人の理解を得ようとする。
戦闘中でも侑斗の無茶な戦いぶりやイマジンの行いを非難する。
戦闘能力は高い。
契約しているため、現実世界でも実体化することが可能。
正々堂々とした戦法を好む。
未来を守るため1人で戦う桜井の姿に心打たれ、カイを裏切り彼と契約。
侑斗にゼロノスカードを託し、彼と行動をともにすることになる。
侑斗のいないパラレルワールドでは、良太郎に憑依したイマジンとしてデンライナーで食事係をしている。
人間時の侑斗にデネブが憑依した場合、緑色のメッシュが入った長髪と緑色の瞳を持つ。
侑斗の態度について謝罪するなど甲斐がいしくなるが、勝手に人助けをして親切をはたらくなど、侑斗本人の思いとは全く逆の行動をとるため、大抵すぐに締め出される。
 野上 愛理 (ノガミ アイリ)
良太郎の姉。(22歳)
星をテーマにしたライブラリーカフェ「ミルクディッパー」を営んでいる。
美貌の持ち主で、店には常に彼女目当ての男性客が多数たむろしているが、愛理本人はそんなことにはまるで気づいておらず、店の切り盛りと美味しいコーヒーを淹れることしか頭にない。
常に不幸続きの良太郎を優しく見守っており、少々の事は慣れているせいか動じない。
良太郎の健康のため、ことあるごとにとんでもない量の食事や奇妙な健康食を作り、食べさせる。
桜井と婚約していたが、とある事件をきっかけに彼は失踪。
愛理自身は桜井に関する記憶を全て失う。
物語以前に桜井とともにゼロライナーに遭遇。
将来生まれる子供が未来の特異点であり分岐点の鍵であることを含めた全てを知り、彼とともに未来を守ろうと願う。
カイによる一時的な時間改変とゼロノスカードの効果により桜井や未来に関する記憶を失っている。
一時桜井に関する記憶を取り戻しかけるが、ゼロノスカードの影響で再びその記憶を失う。
後に赤色のゼロノスカードの影響で侑斗の記憶まで失う。
桜井侑斗が消滅した世界では、喫茶店が「花時計」という女性人気の高い趣向になっていた。
カイとの最終決戦後、未来での再会を願いながら桜井の消滅を見届ける。
 桜井 侑斗 【現代】
推定30代前半の天文学者。
ミルクディッパーの常連客で愛理とは婚約関係にあったが、2007年1月10日に突如失踪。
物語以前に愛理とともにゼロライナーに遭遇。
未来を守るため、自分を分岐点の鍵と誤解したカイやイマジンを引きつけながらゼロノスとして人知れず戦うが、カイの操るレオソルジャーに敗北し一時的に時間が改変されてしまう。
後にデネブと契約して19歳の頃の自分にゼロノスカードを託させ、愛理からイマジンを遠ざけるため、目深にかぶった薄茶色のフェルト帽と、同色の外套を羽織った謎の人物となって、あらゆる過去の時間を逃亡する。
自らも緑色のゼロノスカードを所持。
最終決戦で侑斗が最後のゼロノスカードを使ったことにより、いつか未来で愛理と再会できることを信じて消滅する。
 駅 長
キングライナーを管理する白い制服姿の壮年男性。
デンライナーのオーナーと瓜二つだが、血縁的な関係はない模様。
話し方はオーナーよりもテンションが多少高め。
立場としては時の列車のオーナーより低い模様。
オーナーとはチャーハン山崩しのライバルで、過去に何度もチャーハン対決を行っている。
 尾崎 正義 (オザキ マサヨシ)
「ミルクディッパー」の常連客で、三流ゴシップ雑誌の編集長。
愛理に惚れている多数の男の一人で、彼女に近づくために良太郎にも気さくに接している。しかし、外では他の女性にも声をかけるナンパ癖もある。
 三浦 イッセー (ミウラ イッセー)
「ミルクディッパー」の常連客。愛理に惚れている男の一人で、尾崎とはライバル関係。常に着物と数珠の、僧侶のような服装をしている。
自らを「スーパーカウンセラー」と称しているためか、イマジンに憑依された良太郎を『悪霊に取り憑かれた』と思い込んでいる。